私たちは、板橋区の高島平団地にあるコミュニティスペース「地域リビング プラスワン」の運営を軸に、居場所を通じた暮らしやすい街づくりを推進しています。
“リビング”という名前の通り、お家のリビングのように安心していられる工夫や、人とのつながりを大切にできるような場づくりを試行錯誤しながら続けています。
そこで知り合った人たちが、お互いの課題を共有することで支え合いが生まれ、理想とする暮らし方ができることを私たちは目指しています。
高島平のまちづくりに初めて関わったのは、私が大東文化大学の3年生だった時。高島平に暮らしている仲間が増えていきました。
次第に、最初は無機質に見えた町が、私にとって、たくさんの仲間が暮らす大切な町に変わりました。そして、地域と関わっていくうちに、さまざまな課題が見えてきました。
・ひとり暮らしで、孤独を感じている。
・海外からやってきて、異国で不安を抱えながら暮らしている。
・共稼ぎ、あるいはシングルで、悪戦苦闘しながら子育てしている。
・病気や障がいがあり、話し相手が欲しい。輝く場がほしい…。
地域には、複雑な課題がありますが、他人に無関心になりがちな今、どうしたら支え合える地域づくりにつながるのでしょうか。 私は、私自身がそうであったように、まずは、地域が寝に帰る場所から、地域に友達や知り合いがいるまちにしていくことから進める必要があると思いました。 地域の多様な人たちが出会う接点を持てて、友だちになれる場があったらいい。 「場」があれば、それぞれの力を出し合った「シェアする暮らし」が実現できるかもしれない。そんな『地域で共有するリビング』を作りたい…、私は、そんな夢を持つようになりました。 構想を持ち始めて5年、2013年4月1日、賛同してくれる仲間とともに、「地域リビング プラスワン」を開設しました。
いま、地域リビングではこんな日常が流れています。 ・家で一人で食べるより、地域リビングだとなぜか沢山食べられる ・仕事をしていると、なかなか子どもに料理を教える時間がないけれど、地域リビングで子どもが初めて包丁を使えるようになりました。 ・地域の子どもたちの成長を見守れるのが嬉しい。いつも、何が喜ぶかな、次は何つくろうかなって考えています。 ・苦しいこと、悲しいこと、不安なことがあっても、うんうんと聞いてくれるご近所さんができました。 昔の村社会に戻るのではなくて、プライバシーは保ちつつも日常をシェアできる、そんな暮らしを広げて行けたらと思っています。 ぜひ、気軽にいらしてくださいね。お待ちしています!